
ときどき被相続人が投資をおこなっているケースがあります。その中でもFXなどをやってた場合、相続はどのような手続きになるのでしょうか?
今回はFXに関する相続についてまとめました。
FXポジションとは?
まずFXについて簡単に解説していきます。FXポジションとは損益が確定していない買い注文や売り注文のことです。買ってからまだ売っていない状態、売りに出してからまだ買われていない状態のことを指します。(ポジションを持った状態で、含み益があるケースと含み損があるケースに分かれます。)
FX口座は名義変更不可
FXは証拠金取引なので株の信用取引や先物オプションなどと同じく他の口座へ移管できないことになっています。FXポジションは相続の対象であり、相続が発生すると被相続人のFXポジションはすべて決済(売却)され、決済後に残った現金を相続人の名義の新しい口座へ移すことになります。
相続の手続きについては相続人はそのFX会社の口座開設等が必要になります。早めに処理をしたい場合前もって手続きをしておいた方が良いです。
また被相続人死亡後に、勝手に取引を継続することもご法度です。
強制決済
相続発生時、被相続人が保有していたFXポジションは証券会社によって強制決済されます。ただし、すぐに強制決済を行うわけではありません。相続人から直接連絡を受けた後、所定の書類を受理し、死亡した事実をきちんと精査、確認をした上で強制決済がかかります。
従って被相続人が死亡した時から2,3週間タイムラグができることに注意が必要です。
相続人の利益
強制決済により発生した損益は被相続人ではなく、相続人に規則いたします。つまり引き継いだ相続人が確定申告により必要に応じて所得税を納める必要がございます。
一般論として相続人が会社員の場合、給与所得と退職所得以外に得た所得が20万円以下であれば、所得税の確定申告する必要はありません。
極力ポジションの相続は避けたい
建玉を保有したまま被相続人が亡くなってしまうと、一番最悪のケースは相続税は発生するもののお金は手元に残らないという状況です。
これは相続発生日と強制決済日にタイムラグがあるためです。このような事態を避ける意味でも、まずは生前にどのような口座を持っていていくらくらいあるのかなど相続人とよく相談しておく必要があります。また余裕があれば相続時に厄介となるポジションは生前のうちに少しずつ処分することでこのようなリスクを避けることができます。
